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三菱商事株式会社様

三菱商事のサステナビリティ情報開示の基盤としてSTRAVIS を活用

  • 卸売

課題: 柔軟性と拡張性の高いデータ収集基盤の構築

三菱商事はサステナビリティの取り組みを適時・適切に開示しステークホルダーの皆様にご理解いただくこと、および開示した取り組みへの示唆を取り組みに反映していくこと、この一連のサイクルが重要であり、中長期的な企業価値の向上に寄与するとの認識に基づき、サステナビリティ情報の開示にも注力してきましたが、これまでは独自のシステムを使用して、グループ各社の関連データ収集を行ってきました。同社では、開示内容の高度化に対応するため、柔軟性と拡張性の高いデータ収集基盤を求めており、すでに連結決算業務で活用していた「STRAVIS」をサステナビリティ情報の収集やレポーティングに利用する取り組みを2024年3月より開始しています。

01 導入の背景 サステナビリティ情報における膨大なデータ収集・分析業務の効率化を図るためシステムを刷新

三菱商事のサステナビリティ部では、世界中の連結対象会社から定量・定性的な800項目以上におよぶサステナビリティ情報の収集・分析専用システムをスクラッチで開発し運用を行ってきました。一方、同システムに関しては、法定開示の拡充等の外部環境の変化も踏まえたシステムの改修作業が年度ごとに発生しており、調査項目の変更や追加などのメンテナンスにかかる手間とコストがかさみ、大きな負担となっていました。また、スクラッチ開発したシステムとは別に、表計算ソフトなどによるシステム外の作業が多く発生していたため業務負荷が多い状態でした。加えて、サステナビリティ情報開示の国際基準であるISSB基準に基づき、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は国内基準の策定を進めており、有価証券報告書でのサステナビリティ情報開示の拡大や義務化の議論も進んでいます。そのため、これらシステム改修の負荷軽減や集計作業の自動化による業務効率化の実現、そして将来の法定開示に早期に対応していくために、調査項目の柔軟な変更、財務データとの整合性、内部統制の強化といった高度な要求に耐え得るシステムを求めていました。旧システムで課題であった、調査項目の変更・追加などのメンテナンスにおける工数やコストなどを改善し監査や対外開示対応のさらなる正確性と効率化を図るためにも、システム刷新の検討に至りました。

02 「STRAVIS」を選択した理由 柔軟性や機能性に加え、稼働実績やサポート体制を高く評価

サステナビリティデータ収集システムの刷新にあたり、サステナビリティ部では「世界中の連結対象会社から正確かつ網羅的にデータ収集及び集計分析を行い、第三者保証や対外開示対応の効率化を目指すこと」を基本コンセプトに掲げ、調査項目の変更や追加が柔軟にできること、将来の法定開示拡充を見据え、財務情報との整合性を確保できることを要件として、新システムの選定を実施しました。システム選定の過程では、サステナビリティ情報の収集用に開発されたSaaSも検討しました。三菱商事グループでは、組織権限設定や調査項目の追加等、一定のカスタマイズが必要で、SaaS製品の導入は難しいと判断し、最終的に「STRAVIS」を採用しました。

ご担当者様のコメント サステナビリティ部 企画チーム チームリーダー  永光 祥子氏

データの収集項目やレポート項目を効率的かつ柔軟に変更できるようになったことから、外部環境の変化をふまえた項目数の増加や収集・分析項目の拡大について、具体的な検討を開始しています。企業の中長期的な成長および企業価値の最大化において、サステナビリティ情報開示の重要性は非常に高まっていると感じており、今回採用した「STRAVIS」を活用することで、現在整備中の国内の開示基準や欧州のCSRDについても柔軟に対応できると考えています。引き続き、三菱商事グループのサステビリティに関する取り組みを積極的に開示していきたいと考えています。

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